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湾岸ミッドナイト(わんがん- )は、楠みちはるが『週刊ヤングマガジン』誌上に連載中の漫画。
1999年度 第23回 講談社漫画賞受賞
主人公・朝倉アキオが運転する「悪魔のZ」こと初代フェアレディZと、それを取り巻く人間模様を、そして主に首都高において自分たちが狂っていると自覚しながらも「悪魔のZ」に挑戦し消えていく数多くの挑戦者達の様子を描いている。
朝倉 アキオ(あさくら あきお) 声:小栗旬
本編の主人公。かつては赤いZ31型フェアレディZに乗っていたが、解体所で眠る「悪魔のZ」に遭遇してからはその虜となり、生活の全てを悪魔のZに注ぎ込むようになる。それ故、高校3年時に留年している(成績自体は悪くないが、バイトで出席日数が不足した為)。非常にモテるが本人は意に介していない。アキオにとって大事なのは悪魔のZとそれに関わる人たちだけである。作り手である北見や高木達の夢と情熱の代行人。元々はごく普通の家庭の一人息子で、家でジョンという犬を飼っていた。後に両親は離婚。父親の再婚を機に中学3年の頃からずっと一人暮らしをしており、普段は深夜までディスコのウェイターのバイトをしている。
島 達也 (しま たつや) 声:三木眞一郎
悪魔のZの前オーナー、朝倉晶夫(後述)の友人であり、走り屋仲間であった。真っ黒なポルシェ911ターボ(TYPE 930→後に964)を駆り「湾岸の黒い怪鳥・ブラックバード」と呼ばれる。当初は前オーナーとの因縁から悪魔のZに関わっていたが、その内にアキオ本人と悪魔のZそのものに惹かれるようになる。腕の立つ外科医として病院内での評価も高いようだ。免許を取ってからずっとポルシェ911に乗り続けている、生粋のポルシェ911オーナーである。ある日、ふとしたことから事故を起こし、それをきっかけにポルシェのボディを切り刻みパイプフレーム+カーボン外装の超軽量化仕様に改造。残り1年でナンバーを切る(廃車)覚悟と引き換えに、他を圧倒する恐るべき速さを手に入れた。勤務している病院の外観とS大学医学部付属病院、イシダヨシアキの癌のオペを行ったとの記述から、昭和大学病院消化器外科をモデルにしていると思われる。また島自身のモデルだが、楠の著書お前の話はクルマばかりに、楠の大阪時代の走り屋チームに一晩だけ飛び入りした、BMW製バイクを駆る育ちの良さそうな礼儀正しい医大生が登場することから、作中の島にもその印象を投影されていると思われる。
秋川 零奈 (あきかわ れいな) 声:すほうれいこ
売れっ子モデル。通称「レイナ」。モデルとしてトントン拍子に有名になってしまったが、自分との意識とのずれに対する不満を走りにぶつけているときに悪魔のZに出会い、アキオを追いかけていく事になる。愛車はスカイラインGT-R(BNR32)。女性ながら、GT-Rの運転に関して誰より優れた才能を有する「本物のR乗り」。アキオにも同じ領域の人間として認められており、「お前には自分とZの走りを最後まで見ていて欲しい」とまで言われている。無駄な力を入れない、車の動きに任せた柔らかな操縦を得意とする。アキオに好意を寄せているが、言い出せずにいる。有名人でありながら素の顔で行動する事が多いが、本人曰く地味なため、似ているとは言われてもモデルのレイナ本人であると気づかれることは少ない。
イシダ ヨシアキ 声:諏訪部順一
有名カメラマン。愛車はケーニッヒのマフラーを装着し、サイドフィンを取っ払ってハネをつけたフェラーリ・テスタロッサ。のちにエアロミラー、ハネなし仕様となる。悪魔のZに魅せられて、癌に侵されたその身を推してまでもバトルを望んだ。癌を克服し仕事に復帰、病後の身体は首都高の走りに耐えられぬものであると診断され、走りの世界からは遠ざかったもののその後も北見の手によりワイドトルクバンド仕様となったテスタロッサを愛車とし、前以上に女たらしといわれている。得意技は六本木通りの二重駐車。余談だが、サイドフィンの無いテスタロッサは、中古車市場では大抵事故車の可能性が高いと言われる(テスタロッサのサイドフィンは、破損すると元どおりに直すのが非常に困難らしい)。
平本 洸一(ひらもと こういち)
輸入車ディーラー「グリーンオート」メカニック。一時はスピードの世界から遠ざかったが、悪魔のZに出会い、そのくすぶっていたスピードに対する想いが再燃する。妊娠中の妻、恵が居る事で抑えていたが、北見に心の中を見透かされ、恵を宮崎においてスカイラインGT-R(BNR32)に乗って悪魔のZを追うが、恵とまだ見ぬ子供を想いアクセルを踏み切れず、この世界から降りる決断をする。結果的に悪魔のZを越える事は出来なかったが、その想いは完全燃焼できたようだ。
マサキ
外車のブローカー。かつては「スピードファクトリー RGO」に所属しFC3S(マツダ・サバンナRX-7)で谷田部最高速を競っていた。谷田部で事故を起して以来スピードの世界からは遠ざかっていたが、湾岸線で悪魔のZに遭遇。「本物のチューンド」を求めてカムバック。RGO 大田の組んだFD3S(マツダ・アンフィニRX-7)でZとブラックバードとの三つ巴のC1内回りバトルに挑む。
相沢 圭一郎(あいざわ けいいちろう)
大学生。愛称はケイ。「幻の最高速ランナー」相沢洸一の息子。最高速に生き、そして死んでいった父の後姿を追い、自らも首都高を走り始める。愛車は自らの手でT78タービンを装備したスープラRZ(JZA80)。後に父の遺志を継ぎ集まったかつての仲間である山本、大田、高木、富永らの「本物の」チューニングによって戦闘力を上げてゆく。チューニング費用は父親と同じく、ホストで稼いでいる。当初は500馬力〜700馬力(スクランブル時)だったが、チューン後は最大800馬力のモンスタースープラに。
黒木 隆之 (くろき たかゆき)
スカイラインGT-Rにこだわる「スピードファクトリーFLATレーシング」の代表。効率ばかりを優先した仕事に嫌気がさし、現在は一人で得意客だけを見ている。彼もまたZの魔力に惹かれ、10年のノウハウをすべてつぎ込んだBCNR33型GT-Rで挑む。その戦闘力はブラックバードをも凌駕するほど。気鋭のチューナー集団「R200CLUB」に所属していたが、仲間の夜逃げをきっかけとしてリーダー・元木と決別、脱退した。
神谷 英次(かみや えいじ)
出て行った父親の後を継ぎ、継母とその連れ子のマキの面倒を見ながら借金だらけの青果店を立て直した。愛車は自身でチューニングしたランサーエボリューションV(CP9A)。大阪の環状エリアを制していたが、遠征してきたブラックバードを見て、抑えていた東京への想いを募らせる。その後、シゲと父親の後押しで気持ちにケジメをつけるため3ヶ月限定で東京へ。そこでRGOに出入りするようになり、リカコと共にランエボをチューニング。450馬力でも300km/hを出せるマシンへと仕上げ、Zとブラックバードに挑んだ。
城島 洸一 (きじま こういち) 声:堀川仁
自動車評論家。「ビッグマウスの一発屋」と呼ばれた過去を否定するような態度を取っていたが、仕事で知り合ったレイナからアキオとZを紹介され、走りへの想いが蘇る。ロータリーより速いエンジンが他にもあることを認めつつも自分にとって特別な存在であるFC3S(サバンナRX-7)にこだわり、「伝説のプライベーター」林から譲り受ける。また一時的とはいえ、FCの名義を変更してアキオに所有させ、あらゆる知識を与えた。限られた期間で林と富永の手により最高の状態に仕上がったFCでZとブラックバードを狙う。
友也(ともや)
専門学校生。DC2型インテグラタイプRを駆り、C1外回りでGT-Rを追い掛け回す「R殺し」と呼ばれていたが、ACE 後藤が駆るBNR34型GT-Rに敗れる。後藤にセンスを見込まれACE入りし、後藤が作り上げた「走る宝石」ことデモカーのGT-Rを駆るようになるが、ブラックバードとのバトルの際、そのGT-Rをクラッシュさせてしまう。その後、後藤やアキオの協力を得てBNR32型GT-Rの新たなデモカーを製作する。柔軟で素直な性格。走りの際、自分やその周囲を鳥瞰(俯瞰よりも更に高い、文字通り鳥の視点)で見る感覚で動くことの出来る稀有な才能を持つ。
森下 マコト(もりした まこと)
彼氏の機嫌をとるために、「カネ掛けまくりの走り屋仕様」のGC8型インプレッサに乗っていたが、レイナや悪魔のZとの出会いをきっかけに彼氏と決別、インプレッサも売却する。その後、「山下ファクトリー」の山下とともに、Z32型フェアレディZを作り上げ、悪魔のZに挑戦する。 アキオをして、的確なトラクションの与え方は「本物」と言わしめた。
岸田 ユウジ(きしだ ゆうじ)
アシスタントカメラマン。年歳は離れているが「YM SPEED」山本の異母兄弟である。戦闘機マニアで特に第二次世界大戦時の戦闘機を好む。特別車に興味はなかったが、父親の訃報で訪ねた際、山本に誘われ「地上のメッサーシュミット」ことブラックバードのポルシェ911ターボを追いかけるため、「地上のゼロ」を共に作るべくS2000(AP2)で走り始める。
北見 淳(きたみ じゅん)
悪魔のZを作り上げたチューナー。かつては一線で活躍していたが、速過ぎる車のために誰も乗りこなせずに、乗った人間が次々と事故死したことから「地獄のチューナー」の異名が付いた。その為チューナーとしての商売は成り立たず、工場も潰し家族も逃げてしまった。現在は自称“自転車操業の自転車屋、キタミサイクル”を営業している。自分が認めた人間(アキオ・ブラックバードなど)にだけチューニングを施している。現在は「もうL型は一切(チューニングを)しない」と明言しZのチューンについては他人に任せ、ブラックバードのポルシェ専属のチューナーとなっている(だが時折は、Zや他の車に少しばかり手を入れることもある)。しかしそれは決してZを見放したわけではなくむしろ逆で、「より強い者と戦うことにより生きてくる」というZを終わらせない為である。
高木 優一(たかぎ ゆういち)
板金修理工場「ボディショップSUNDAY」社長。のちに「タカギボディサービス」に名称変更。また、相沢洸一のセリカXXのボディーワークをしたときの工場の名前は「タカギ板金」だった。かつて悪魔のZのボディーを作り上げた。天才的なボディーワークの技術を持っており、彼が手を入れたボディーは他とは全く違った仕上がりを見せる。ガッちゃん曰く、どんなバカやニブいヤツでもわかるらしい。車が好きで好きでたまらない性格をしており、精魂込めて直した車を粗末に扱うオーナーに絶望し、一時は自分では車を扱わないようにしていた。どんなに丁寧に車を走らせても、走らせることによって確実に車にダメージを与えてしまうことに対する感傷的な感情からか、運転免許を一度も取得していない。しかしアキオの情熱に負け、イシダとのバトルで燃えてしまった悪魔のZを蘇らせた。その後はブラックバードなどにも力を貸している。好きな飲み物はウーロン茶。モデルは実在の外車整備会社「クライスジーク(旧マルカツ)」の井上勝己。
山本 和彦(やまもと かずひこ) 声:志村知幸
「YM(ヤマモト)SPEED」代表。当初は「山本自動車」として登場しチューニングカーに対し否定的な考えを持ち、レイナのGT-R以外チューンを受け付けていなかったが、ケイのスープラを仕上げたのち本格的にチューニングを再開し、昔の「YM(ヤマモト)SPEED」に看板を戻す。温厚そうな外見から「地獄のチューナー」と呼ばれる北見に対し一見水と油のように思われがちであるが、機械をトコトン追い込んでゆく妥協が無い姿勢は共通しており、大田曰く、ちょっとやばいチューナー。一般道でも容赦無くアクセルを踏み込むことからもその片鱗を窺い知ることができる。実在のチューナー「RSヤマモト」の山本豊史氏がモデルとなったとされている。チューナーになる以前は某メーカーにて開発をしていたらしい。
大田 和夫(おおた かずお)
チューニング業界の2大ビッグの一角「スピードファクトリー RGO」の代表。元・暴走族でマサキとは古くからの知り合い(マサキが中坊のころに暴走族チーム「スペクター」で出会った、とのこと。当時はカリカリにチューンされた真っ赤なRX-3に乗っていた)。「何も判っていない客」や「ダサい客」を相手にするうちに車への情熱が失われてしまい、現場は山中にまかせきりにするようになっていたが、マサキに依頼され久しぶりに組んだFD3Sのエンジンチューンでは若いメカニックを唸らせた。ちなみに、「RGO」とは「Racing Gang Ota」の略称である。
山中(やまなか)
「スピードファクトリー RGO」のチーフメカニック兼現場責任者で通称ヤマ。理論派で大田曰く、サーキットの走行会ではラインをきっちりなぞって速い。マサキ編で大田がチューンしたFD3Sに同乗し、刺激を受ける。自ら打倒ZのためBCNR33型GT-Rを800馬力にまでチューニングするが、ブラックバードとのバトルに挑み、大破させてしまう。普段はクールで気の強い面ばかり見せているが、事故後様子を見に来たブラックバードの前では虚勢を張るも、入れ替わり車を引き取りにきた大田に対し、失ってしまった車への思いから思わず涙を見せた。また、敗れたときにブラックバードに対して「車が負けたんじゃない。乗り手の自分が未熟だっただけだ」と言い放つあたり、自尊心よりも誇りを重んずるタイプと思われる。マサキがまだRGOにいた頃に「この店で働きたい」と半ば押しかけで働き始めているのでRGO内では一番の古株と思われる。
富永 公 (とみなが こう)
「トミナガスピード」代表。ECUセッティングのスペシャリスト。エンジンを組ませても一流だが、「超一流ではない上に凝り性」なのでエンジンをヤメた。通称「ジェッティングの富永」。まだ燃料コントロールがコンピュータ制御ではなくてキャブレターだったころからその世界では有名な人物で、悪魔のZやブラックバードだけでなく、ほかの多くの車両のセッティングも手がけている。かつては城嶋の所属していたショップ「ゼロ」や、山下のZ32のECUも手がけていたようだ。またそういったデジタルな面だけではなく、哲学者然とした人間的な部分も多く見受けることができる。車のパワーよりもそれを操縦する人間の容量(キャパシティ)次第で速さが決まる走り屋の世界では、いなくてはならない重要人物のひとりである。
佐々木 元 (ささき がん)
「SS(スピードショップ)マッハ」のオーナー。「ガッちゃん」の愛称で親しまれている。お調子者で涙もろい。妻と子供二人(どちらも女の子)がいる。中学の卒業式さえこないでくれといわれたワルガキで、運転技術(過去に軽く10台は全損させている)やエンジンのチューニングセンスこそなかったが、独学で勉強したエアロは今では大手エアロメーカーにも模倣されるほど認められるまでになった。愛車はパープルに全塗装されたUCF10型セルシオ(かなり大きな修復歴アリと高木に見抜かれる)。
シゲ
マフラー作りの名人。大阪で「稲田製作所」を営んでいる(最近は専ら「近所の単車コゾー」の直管マフラーを作っている)。20年前の青山ゼロヨン全盛期に上京し、ハイトーンで乗り手に高揚感を与えるマフラーをつくることで有名になる。そのまま東京に住み着くが、地上げにあい、自堕落な生活を送った結果「あの音」を作り出すことができなくなってしまった。失意のうち大阪へ戻った後、10年の歳月を経て再び「あの音」を取り戻す。エイジのランエボや、ブラックバードの911ターボのマフラーを製作する。
大田 リカコ(おおた りかこ)
「スピードファクトリー RGO」代表 大田和夫の娘。大学生。バイト先のファミレスで偶然大阪より上京したエイジと知り合う。子供のころから機械いじりが大好きで、中学生のころガレージにあるエンジンをばらしては大田に怒られていたらしい。エイジのランエボのエンジンを組み直し、ナビシートに収まり悪魔のZに挑んだ。その後、ZのL28改ツインターボのオーバーホールを行った。アキオ、北見以外で唯一Zの心臓部に手を入れた人物。
林(はやし)
御殿場でガソリンスタンドを営む傍ら、プライベートでチューニングを行う、人呼んで「伝説のプライベーター」。特にロータリーエンジン車を得意としており、自嘲しながらも思い入れは深いものがある。仕上げた車はプライベートながらかなりのレベルであり、さまざまなステージで北見チューンのL型エンジン車と競い合っていた。城島の情熱に打たれ、対悪魔のZ用にFC3S(サバンナRX-7)を製作する。
後藤 元(ごとう げん)
「ガレージACE」代表。GT-Rに心酔しており、C1外回りで「GT-R殺し」と呼ばれていた友也のインテグラタイプRを自らデモカーのBNR34型GT-Rで撃墜する。その後転がり込んできた友也の走りの資質に興味を持ち、それ以降弟のようにかわいがる。友也が全損させてしまったGT-Rの保険金をショップ再建の資金とした為、新たなデモカー作りをアキオと友也に託した。「金属加工なら何でも出来る」ほど手先が器用。城島編にも端役で登場している。
山下(やました)
マコトのZ32型フェアレディZを組み上げた「山下ファクトリー」代表。人情に厚い性格で、インプレッサの売却に悩んでいたマコトを見かねて声を掛ける。若い頃からZ32チューンで名前を売っていたが、その苦労して作り上げたVG型エンジンを「幻のF1タービン」を組み挑んだ谷田部の最高速トライアルにてブローさせてしまった苦い経験を持つ。周りがZ32から離れる中、それ以降も頑くななこだわりを持ち続けており、チューニングに対して独自のポリシーがある。富永曰く、Z32だけしか速くできなかったオトコ。チューニングからの引退を決意し、自分のノウハウをすべてつぎ込んだZ32をマコトに託した。
朝倉 エリコ (あさくら えりこ)声:能登麻美子
悪魔のZの前オーナーの妹。再び走り出したZとアキオを見て、亡き兄の姿を重ねてしまう。島と一緒のところをよく目撃されるが恋仲であったかは不明。兄の不幸を断ち切る為、Zを海に沈めようとするが島に阻まれる。Z炎上の後、すべてを忘れるため海外へ留学する。
朝倉 晶夫 (あさくら あきお)声:関智一
故人。悪魔のZの前オーナーで、如何なる偶然かアキオと同姓同名。エリコとは兄妹だったが、血の繋がりはなかったらしい。島とは友人同士であり走り屋仲間でもあった。悪魔のZを手に入れてからはその魅力に取り付かれ、周囲を引き込むような過激な走りをするようになり、そのうちに事故を起こし19歳の若さでこの世を去ってしまった。
コウちゃん 声:勝杏里
本名は高橋功太(たかはし こうた)。自動車整備工場「高橋自動車」のオーナー。アキオから見れば面倒見のいい兄貴分である。2巻以降からはゲーム版を除き全然登場しない。愛車はサバンナRX-7(FC3S前期型)。
嶋田 るみ(しまだ るみ) 声:小林沙苗
アキオの高校の担任教師。悪魔のZに入れ込むアキオを優しく見守る。京都生まれで、興奮すると思わず京都弁が出てしまう。
原田(はらだ)
平本の職場の同僚メカニック。愛車は銀色のZ31型フェアレディZ(VG30ET)。愛車にすべてををつぎ込む為、給料の良い運送屋へ転職。その後、湾岸では名前の知れた存在となるが、「とびっきりの速さ」を求め、バランスを考えないチューニングの為、ブラックバードとの湾岸最高速バトルの際ブローさせてしまう。所属するチーム「EXCITING」のリーダーの金儲け主義への反発、平本のチューンの方向性、そして父親の言葉に「チューニングとは何か?」を悟っていく。平本の退職後、間を埋め「グリーンオート」に再就職した。
社長(本名は不明だが、平本編においては重要人物)
「グリーンオート」二代目社長。最初の車はサバンナロータリー(ウェーバーダウンドラ+直管)2T-Gメカチューンのセリカ(話の流れから北見チューンと思われる)にブチ抜かれてから北見の得意客。北見チューンのポルシェターボで3ヶ月意識不明になる程の大事故を起こし(このポルシェターボは高木の手により修復される)車を運転しなくなる。平本が「グリーンオート」をやめる際に、宮崎で整備工場を立ち上げる平本のためにBNR32型GT-Rを500万で買い取る。
マツ
平本の以前の走り屋仲間。母と共に鉄工所を営んでいる。平本が一度湾岸から去って同じく一線を引いたと思われるが、再び現れた平本と共にGT-Rを作り上げる。エキゾースト関係を担当。
マーミ
マサキのパートナー。少々きつ目だが容姿端麗のコンパニオンモデル。売れっ子モデルであるレイナとは仕事上の接点はないが、プライベートでは高校の2個上にあたる先輩。実家もレイナの実家の近所。(ということは小さい頃のアキオとご近所か?)。エピローグでマサキにFD3Sを買い与え、仕事も辞め、マサキの妻として共に生きてゆく決意をする。
相沢 洸一(あいざわ こういち)
故人。ケイの父親で、かつて「幻の最高速ランナー」と呼ばれた走り屋。北見他チューナー達にとって思い入れの深い人物。愛車は特徴的な銀色のセリカXXスープラ。15年前のある日、北見と別れた直後、一般道で飛び出してきた酔っ払いを避けて事故を起こし、急逝した。彼の死がケイを走りに駆り立てた一因となった。
竜也(たつや)
ケイが勤めていたホストクラブのNo.1で同僚。同時に、ケイにとっては父親・相沢洸一の面影の重なる人生の先輩でもある。走りの世界の人間ではないものの、隣に座ってケイに大事なことをいくつも気づかせた重要人物である。妻子持ちだが、仕事の関係上職場では内緒にしている。
村上 ミカ(むらかみ みか)
フリーライター。チューニング雑誌のプロダクションで編集をしていた時に知り合った黒木とかつて恋仲であったことがある。その後破局し、車の世界とも距離を置いていたが、本当の自分の気持ちを確かめるために再び黒木に接近する。
元木 康郎(もとき やすろう)
「SPEED TRIAL R200CLUB」のリーダー。経営するチューニングショップ「CCR」のフルチューンである赤いBCNR33型GT-Rを駆る。元々は谷田部最高速で名をはせたチューナーの集団であったが、自分達のショップの名を売るべく、首都高の「ハンパな伝説」を潰してゆく。はじめはレイナのGT-Rを「狩り」のターゲットにしていたが、途中ブラックバードと遭遇し、ターゲットを変更、帝塚と挟み込む作戦に出たがベイブリッジ上でクラッシュ。その後借金をしてBNR34型GT-Rを購入する。
帝塚 良一(てづか りょういち)
R200CLUBのメンバー。経営するチューニングショップ「JAPAN」のフルチューンである藍色のBCNR33型GT-Rを駆る。元木と共にブラックバードをクラッシュに追いやろうとしたが、ブラックバードのあまりのスピードに恐れをなしてしまい自分がクラッシュしてしまう。
園田 順(そのだ じゅん)
R200CLUBのメンバー。経営するチューニングショップ「JPP」のフルチューンである白いBCNR33型GT-Rを駆る。ブラックバードを追い込もうとしたが失敗に終わった元木より指令を受け、自滅覚悟のかぶせを行ったが、ブラックバードの華麗なかわしでクラッシュこそ無かったが、R200CLUBの狩りは完全失敗に終わった。また、ターゲットではないただ単にナマイキであったからと関係の無いFD3Sを潰したり、チーム作戦外行動を起こしてしまうこともしばしば。
三木 安彦(みき やすひこ)
R200CLUBのメンバー。チューニングショップ「Night On Racing」のオーナー。免停中で走りからは遠ざかっており、所有のGT-Rはローターが真っ赤に錆びていた。黒木には免許が戻ったら走り出すなどと嘯いていたものの、実際は経営破綻状態だったらしく、ある日突然夜逃げした。それでも黒木にとっては尊敬できる先輩に変わりはなく、しばしば彼の声を頭の中に響かせていた。
神谷 マキ(かみや まき)
エイジの異母の弟。エイジを実の兄のように慕っている。S14型シルビアからランエボVI(CP9A) に乗り換え環状エリアで名が知れるほどになったが、エイジから見ればまだまだ未熟。「どんな時でもクルマのサイズを頭に入れて走らせろ」というエイジの言葉を、最初は疎しく思っていたが、走り込むうちにその意味を理解しはじめる。また、東京からやってきた島の走りを見て、方法こそ違うが最終的に指し示すものはエイジと同じであることを感じ取る。
オキ
御殿場周辺をテリトリーとする箱根最速の走り屋。林が手がけたライトチューンのFD3Sは箱根に雑誌取材でやって来るプロをカモる程の速さであったが、アキオとZに完敗。「本物の走り」を知るためにアキオの駆るZEROのFC3Sと首都高で決着をつけるべくさらなるチューニングを施し挑む。しかし、「本物の走り」を間近で見たことで自分の走りのセンスのなさに気付く。
北原 今日子(きたはら きょうこ)
元外資系銀行融資課のエリートで後藤のACEを担当。友也とは同棲していた。キャリア指向であったが、後藤との出会いで「知ったコトにより見える世界」を知り、そして見えたことによって価値観がかわり、ACEへの転職を決意。銀行の融資引き上げを引き延ばし、さらに企画屋の品川を唸らせるほどの手腕を発揮する。後藤がパイプから削りだしたステンレス製のリングを薬指にはめたコトから後藤との婚約を決意したと思われる。
木村のとっつぁん(きむらのとっつぁん)
タービン専門のオーバーホール職人。「幻のF1タービン」とよばれるいわく付きのターボチャージャーを隠し持ち、悪魔のZにセットすることを心待ちにしていた。職人気質で、口は悪いが技術力は本物。昔は船舶関係の過給機を扱っていた。
悪魔のZとは、主人公朝倉アキオの乗るS30型フェアレディZのこと。ミッドナイトブルーで塗装されたその車は、まるで意思を持つかのようにまたくるおしく身をよじるように走り、主人公の手に渡るまでに何度もクラッシュを繰り返し、数々の死亡者や負傷者を出したことから「悪魔のZ」と伝説化した。
当初は選ばれた人しか乗れず、それ以外のが乗ると事故に遭うという呪われた車と言われていたが(事実アキオをはじめ初期のころは結構事故を起こしている)、最近では「クーラーがなくて暑い」などの弊害はあるものの、様々な人物が乗っている。
悪魔のZをチューニングしたのは、かつて地獄のチューナーとして、日本のチューニング界に名を轟かせた北見淳。悪魔のZは、北見の手によってL28型エンジンの排気量を3.1リッターにボアアップされ、ポルシェ・911ターボが世界最強であった頃に、更にツインターボ装着して対抗しようとした結果、後々の悪魔のZの原型が出来上がった。この当時から、出力600馬力、トルク80kg/mを叩き出す常識外れのモンスターであった。しかし、特別なパーツ(この場合、専用にハンドメイドされたワンオフパーツ)はクランクシャフトを除き一切使用されておらず、どれもこれも平凡な改造パーツを組み込んでいる。また、当初は悪魔のZは北見しか触れられない(非常に高い技術でチューニングされているため)とのことだったが、現在は大田の娘であるリカコが主に手を入れている。
悪魔のZが最も変貌を遂げているのは、主人公であるアキオの手に渡ってからである。物語序盤にトラックと絡む大事故を起こし、そのまま廃車になるところを、アキオと高木が修理したのを始めとして、様々な改造を施される。最新型スポーツカーや、クロームモリブデン鋼管パイプフレームにカーボンボディパネルを架装した島達也のポルシェ・911ターボに対抗するため、オイルの潤滑方式をドライサンプに変更してエンジンの搭載位置を下げたり、ルーフを切ってカーボン製ルーフを装着したり、アンダーパネルを組んだり、旧車のネックとなるコーナリング性能を上げる涙ぐましい努力がなされる。
ちなみにナンバープレートは、横浜33 て 53-68(アニメでは53-681)と3ナンバーである。つまり、公認取得済み。
ここでは作品中に登場した主役的車種と搭乗キャラクター名を記す
日産フェアレディZ
S30型
朝倉アキオ(悪魔のZ)
Z31型
原田(300ZX)
朝倉アキオ(200ZR?)
Z32型
山下、森下マコト
日産スカイラインGT-R
R32型
秋川レイナ
平本洸一
友也(ACEデモカー)
R33型
黒木隆之
R200CLUB(CCR 元木康郎、JAPAN 帝塚良一、JPP 園田順、Night On Racing 三木安彦)
山中(RGOデモカー)
R34型
山本和彦(YM SPEEDデモカーとして使用)
後藤元(ACEデモカー)
ポルシェ911(930ターボ・964ターボ3.6)
島達也(ブラックバード)
フェラーリテスタロッサ
イシダヨシアキ
マツダRX-7
FC3S
城島洸一
林(城島と同一車両)
コウちゃん(前期型)
FD3S
マサキ(RGOデモカーに搭乗)
オキ
トヨタスープラ
JZA80
相沢圭一郎(ケイ)
トヨタセルシオ
佐々木元(ガッちゃん) (スピードショップマッハのデモカーとして使用)
三菱ランサーエボリューション
CP9A(V GSR)
神谷エイジ
CP9A(VI RS)
神谷マキ
スバルインプレッサ
GC8
森下マコト
ホンダインテグラタイプR
DC2
友也
ホンダS2000
AP2
岸田ユウジ
「〜なのヨ」「〜ですから(笑)」など独特のせりふが印象的。
実在する走り屋チーム「MidNight」をモチーフにしているという話は有名で、悪魔のZの場合、同チーム所属の真紅のS130型フェアレディZをイメージしているとされる。このZは東京オートサロン2007で展示された。
そのS130ZのチューナーであるH氏が北見のモデルに、H氏と懇意にしていたT氏が富永のモデルになったのではないかとの噂もある。蛇足ではあるが、H氏はアメリカのトップチューナーの手によってチューニングされ輸入された時点で不動となっていたDe Tomaso Panteraのエンジンに手を入れ当時の最高速記録を叩き出したり、某雑誌編集者であった別のS130Zオーナー運転による同乗での試運転中に瀕死の重症を負う事故にあっていたり、漫画の内容とは別に知る人ぞ知る生ける伝説的な人物である。
また、ブラックバードは「MidNight」会長Y氏の930型のポルシェ・911(アズキ色)とRUFのイエローバードをイメージしているらしい。ちなみに、この930はRUFイエローバードの最高速記録347kmを上回る350kmを目標にポルシェワークスで500psまでチューニングされている。しかし、記録は302km地点でブローと言う結果に成ってしまい、再度ポルシェワークスで620psまでチューニングされたが、結局347kmを上回る事は無かった。これも、オートサロン2007で展示された。
作者は「洸一」という名前が好きなようで、3人もの登場人物に「洸一」という名前を使っている。
過去に何度かVシネマ化されたが、そのあまりの出来からファンの間では無かった事にされている。
ストーリー構成に自動車評論家の福野礼一郎が関っているという噂があった。
実際には楠との面識はないが、熱狂的なファンであることから、福野のクルマに対する思想が作中に色濃く反映されている。
湾岸ミッドナイトと自動車評論家、福野礼一郎との関連性
以下のように、福野がモチーフとなったであろう個所が散見される。また福野が執筆した東名レースを舞台とした小説「バンザイラン」には湾岸ミッドナイトの源流を見ることができる。
マサキの「暴走族上がりのブローカー」という経歴。
城嶋洸一の「イラストが上手く理論じゃ誰にも負けない自動車評論家」という設定。 ※ただし広告主に対する姿勢は福野と正反対。
パンテーラをチューニングし東名レースで名を馳せたゲイリー・アラン・光永と福野が最期に交わした(とされる)言葉と、相沢洸一と北見との最期の言葉、それを振り返っての述懐。
相沢洸一同様、福野もセリカXXをチューニングしていた。セリカXXに関する記事の中で、改造初期にポン付けターボでデトネーションを起し一発で再起不能になった経験と、何度も蘇る日産L型を面白おかしく比較している。
これまでに何度かレースゲーム化されている。
湾岸ミッドナイト(2001年、アーケード、ナムコ)
湾岸ミッドナイトR(2002年、アーケード、ナムコ)
湾岸ミッドナイト(2002年、プレイステーション2、元気)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE(2004年7月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE2(2005年4月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE3(2007年7月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト(2007年7月26日発売。プレイステーション3・元気 7,329円)
PLAYSTATION3用ゲーム「湾岸ミッドナイト」公式サイト
2007年6月22日、フルハイビジョン(1080p)画質のプロモーションビデオが「PLAYSTATION Store」にて配信された。
2007年7月26日〜2007年7月29日、推定販売数17,995本(エンターブレイン調べ)
湾岸ミッドナイト ポータブル(2007年9月27日発売予定。プレイステーションポータブル・元気 5,040円)
初期の3作品は、同じ首都高速道路を舞台とする「首都高バトル」シリーズ同様、壁や他車に接触したりライバルカーに一定距離以上離されると、画面上部に表示された「SPゲージ」が消費され、どちらかのSPが無くなった瞬間に決着がつくというルールが採用されている。そのため明確なゴールは設定されていない。ただし、ライバルカーとの接触でSPが0になることはない。また、制限時間も設定されていて、時間が無くなった場合はその瞬間に前に居た方が勝者になる(SPは無視される)。「MAXIMUM TUNE」シリーズの概要については同作品の項目を参照。
上記の全てのゲームでは、プレイ中に対戦しているキャラクターの表情と、原作から選択されたそのキャラクターの台詞がカットインされる。設定は原作と異なり、首都遷都によって必要価値が無くなった首都高速道路がレースサーキット場として扱われるというシチュエーションになっている。なお、MAXIMUM TUNEに入ってからもその設定は秘密裏に受け継がれている。その説明テロップは起動時のChihiroのロゴマークの後にのみ出てくるため、プレーヤーはあまりお目にかかれない。
アーケードの「湾岸ミッドナイト」では、デモ画面で特定の時間に特定のコースを選択すると時刻表示が赤色になる。この状態でゲームを開始すると悪魔のZをプレーヤーカーとして選択できるようになる。最高速、加速力、コーナリング性能全てに優れるが、一定時間が経過するとステアリングが勝手に左右に振られ始めるという特性をもつ。これは原作初期の「突如として制御不能に陥ることがある」という場面を再現したものと思われる。なお、ストーリーモードをクリアするとどのコースで何時に使用可能なのかがエンディングで表示される。これは筐体毎に異なる。
アーケードの「湾岸ミッドナイトR」では、デモ画面でステアリングを一定角度以上切ると、時刻表示が赤色になる。この状態でプレイを開始すると悪魔のZを含む各ライバルの車をプレイヤーカーとして選択する事が出来る。なお、この状態ではライバルの車でない通常の車は選択できないので注意。
プレイステーション3用「湾岸ミッドナイト」は、「PLAYSTATION Network」に対応しており、全国のプレイヤーと熱いバトルをすることが可能。
スカパー!のパーフェクト・チョイスにて2007年6月15日から2話毎のペイ・パー・ビュー放送がされている、またアニマックスにおいても2007年6月9日、6月10日に先行放送として1話のみが放送された。主要スタッフは頭文字D Fourth Stageと同じスタッフが起用される。また、ワイルドスピードX3のDVDでアニメ化についての告知がされていた。
朝倉アキオ:小栗旬
秋川零奈:すほうれいこ
島達也:三木眞一郎
1999年度 第23回 講談社漫画賞受賞
主人公・朝倉アキオが運転する「悪魔のZ」こと初代フェアレディZと、それを取り巻く人間模様を、そして主に首都高において自分たちが狂っていると自覚しながらも「悪魔のZ」に挑戦し消えていく数多くの挑戦者達の様子を描いている。
朝倉 アキオ(あさくら あきお) 声:小栗旬
本編の主人公。かつては赤いZ31型フェアレディZに乗っていたが、解体所で眠る「悪魔のZ」に遭遇してからはその虜となり、生活の全てを悪魔のZに注ぎ込むようになる。それ故、高校3年時に留年している(成績自体は悪くないが、バイトで出席日数が不足した為)。非常にモテるが本人は意に介していない。アキオにとって大事なのは悪魔のZとそれに関わる人たちだけである。作り手である北見や高木達の夢と情熱の代行人。元々はごく普通の家庭の一人息子で、家でジョンという犬を飼っていた。後に両親は離婚。父親の再婚を機に中学3年の頃からずっと一人暮らしをしており、普段は深夜までディスコのウェイターのバイトをしている。
島 達也 (しま たつや) 声:三木眞一郎
悪魔のZの前オーナー、朝倉晶夫(後述)の友人であり、走り屋仲間であった。真っ黒なポルシェ911ターボ(TYPE 930→後に964)を駆り「湾岸の黒い怪鳥・ブラックバード」と呼ばれる。当初は前オーナーとの因縁から悪魔のZに関わっていたが、その内にアキオ本人と悪魔のZそのものに惹かれるようになる。腕の立つ外科医として病院内での評価も高いようだ。免許を取ってからずっとポルシェ911に乗り続けている、生粋のポルシェ911オーナーである。ある日、ふとしたことから事故を起こし、それをきっかけにポルシェのボディを切り刻みパイプフレーム+カーボン外装の超軽量化仕様に改造。残り1年でナンバーを切る(廃車)覚悟と引き換えに、他を圧倒する恐るべき速さを手に入れた。勤務している病院の外観とS大学医学部付属病院、イシダヨシアキの癌のオペを行ったとの記述から、昭和大学病院消化器外科をモデルにしていると思われる。また島自身のモデルだが、楠の著書お前の話はクルマばかりに、楠の大阪時代の走り屋チームに一晩だけ飛び入りした、BMW製バイクを駆る育ちの良さそうな礼儀正しい医大生が登場することから、作中の島にもその印象を投影されていると思われる。
秋川 零奈 (あきかわ れいな) 声:すほうれいこ
売れっ子モデル。通称「レイナ」。モデルとしてトントン拍子に有名になってしまったが、自分との意識とのずれに対する不満を走りにぶつけているときに悪魔のZに出会い、アキオを追いかけていく事になる。愛車はスカイラインGT-R(BNR32)。女性ながら、GT-Rの運転に関して誰より優れた才能を有する「本物のR乗り」。アキオにも同じ領域の人間として認められており、「お前には自分とZの走りを最後まで見ていて欲しい」とまで言われている。無駄な力を入れない、車の動きに任せた柔らかな操縦を得意とする。アキオに好意を寄せているが、言い出せずにいる。有名人でありながら素の顔で行動する事が多いが、本人曰く地味なため、似ているとは言われてもモデルのレイナ本人であると気づかれることは少ない。
イシダ ヨシアキ 声:諏訪部順一
有名カメラマン。愛車はケーニッヒのマフラーを装着し、サイドフィンを取っ払ってハネをつけたフェラーリ・テスタロッサ。のちにエアロミラー、ハネなし仕様となる。悪魔のZに魅せられて、癌に侵されたその身を推してまでもバトルを望んだ。癌を克服し仕事に復帰、病後の身体は首都高の走りに耐えられぬものであると診断され、走りの世界からは遠ざかったもののその後も北見の手によりワイドトルクバンド仕様となったテスタロッサを愛車とし、前以上に女たらしといわれている。得意技は六本木通りの二重駐車。余談だが、サイドフィンの無いテスタロッサは、中古車市場では大抵事故車の可能性が高いと言われる(テスタロッサのサイドフィンは、破損すると元どおりに直すのが非常に困難らしい)。
平本 洸一(ひらもと こういち)
輸入車ディーラー「グリーンオート」メカニック。一時はスピードの世界から遠ざかったが、悪魔のZに出会い、そのくすぶっていたスピードに対する想いが再燃する。妊娠中の妻、恵が居る事で抑えていたが、北見に心の中を見透かされ、恵を宮崎においてスカイラインGT-R(BNR32)に乗って悪魔のZを追うが、恵とまだ見ぬ子供を想いアクセルを踏み切れず、この世界から降りる決断をする。結果的に悪魔のZを越える事は出来なかったが、その想いは完全燃焼できたようだ。
マサキ
外車のブローカー。かつては「スピードファクトリー RGO」に所属しFC3S(マツダ・サバンナRX-7)で谷田部最高速を競っていた。谷田部で事故を起して以来スピードの世界からは遠ざかっていたが、湾岸線で悪魔のZに遭遇。「本物のチューンド」を求めてカムバック。RGO 大田の組んだFD3S(マツダ・アンフィニRX-7)でZとブラックバードとの三つ巴のC1内回りバトルに挑む。
相沢 圭一郎(あいざわ けいいちろう)
大学生。愛称はケイ。「幻の最高速ランナー」相沢洸一の息子。最高速に生き、そして死んでいった父の後姿を追い、自らも首都高を走り始める。愛車は自らの手でT78タービンを装備したスープラRZ(JZA80)。後に父の遺志を継ぎ集まったかつての仲間である山本、大田、高木、富永らの「本物の」チューニングによって戦闘力を上げてゆく。チューニング費用は父親と同じく、ホストで稼いでいる。当初は500馬力〜700馬力(スクランブル時)だったが、チューン後は最大800馬力のモンスタースープラに。
黒木 隆之 (くろき たかゆき)
スカイラインGT-Rにこだわる「スピードファクトリーFLATレーシング」の代表。効率ばかりを優先した仕事に嫌気がさし、現在は一人で得意客だけを見ている。彼もまたZの魔力に惹かれ、10年のノウハウをすべてつぎ込んだBCNR33型GT-Rで挑む。その戦闘力はブラックバードをも凌駕するほど。気鋭のチューナー集団「R200CLUB」に所属していたが、仲間の夜逃げをきっかけとしてリーダー・元木と決別、脱退した。
神谷 英次(かみや えいじ)
出て行った父親の後を継ぎ、継母とその連れ子のマキの面倒を見ながら借金だらけの青果店を立て直した。愛車は自身でチューニングしたランサーエボリューションV(CP9A)。大阪の環状エリアを制していたが、遠征してきたブラックバードを見て、抑えていた東京への想いを募らせる。その後、シゲと父親の後押しで気持ちにケジメをつけるため3ヶ月限定で東京へ。そこでRGOに出入りするようになり、リカコと共にランエボをチューニング。450馬力でも300km/hを出せるマシンへと仕上げ、Zとブラックバードに挑んだ。
城島 洸一 (きじま こういち) 声:堀川仁
自動車評論家。「ビッグマウスの一発屋」と呼ばれた過去を否定するような態度を取っていたが、仕事で知り合ったレイナからアキオとZを紹介され、走りへの想いが蘇る。ロータリーより速いエンジンが他にもあることを認めつつも自分にとって特別な存在であるFC3S(サバンナRX-7)にこだわり、「伝説のプライベーター」林から譲り受ける。また一時的とはいえ、FCの名義を変更してアキオに所有させ、あらゆる知識を与えた。限られた期間で林と富永の手により最高の状態に仕上がったFCでZとブラックバードを狙う。
友也(ともや)
専門学校生。DC2型インテグラタイプRを駆り、C1外回りでGT-Rを追い掛け回す「R殺し」と呼ばれていたが、ACE 後藤が駆るBNR34型GT-Rに敗れる。後藤にセンスを見込まれACE入りし、後藤が作り上げた「走る宝石」ことデモカーのGT-Rを駆るようになるが、ブラックバードとのバトルの際、そのGT-Rをクラッシュさせてしまう。その後、後藤やアキオの協力を得てBNR32型GT-Rの新たなデモカーを製作する。柔軟で素直な性格。走りの際、自分やその周囲を鳥瞰(俯瞰よりも更に高い、文字通り鳥の視点)で見る感覚で動くことの出来る稀有な才能を持つ。
森下 マコト(もりした まこと)
彼氏の機嫌をとるために、「カネ掛けまくりの走り屋仕様」のGC8型インプレッサに乗っていたが、レイナや悪魔のZとの出会いをきっかけに彼氏と決別、インプレッサも売却する。その後、「山下ファクトリー」の山下とともに、Z32型フェアレディZを作り上げ、悪魔のZに挑戦する。 アキオをして、的確なトラクションの与え方は「本物」と言わしめた。
岸田 ユウジ(きしだ ゆうじ)
アシスタントカメラマン。年歳は離れているが「YM SPEED」山本の異母兄弟である。戦闘機マニアで特に第二次世界大戦時の戦闘機を好む。特別車に興味はなかったが、父親の訃報で訪ねた際、山本に誘われ「地上のメッサーシュミット」ことブラックバードのポルシェ911ターボを追いかけるため、「地上のゼロ」を共に作るべくS2000(AP2)で走り始める。
北見 淳(きたみ じゅん)
悪魔のZを作り上げたチューナー。かつては一線で活躍していたが、速過ぎる車のために誰も乗りこなせずに、乗った人間が次々と事故死したことから「地獄のチューナー」の異名が付いた。その為チューナーとしての商売は成り立たず、工場も潰し家族も逃げてしまった。現在は自称“自転車操業の自転車屋、キタミサイクル”を営業している。自分が認めた人間(アキオ・ブラックバードなど)にだけチューニングを施している。現在は「もうL型は一切(チューニングを)しない」と明言しZのチューンについては他人に任せ、ブラックバードのポルシェ専属のチューナーとなっている(だが時折は、Zや他の車に少しばかり手を入れることもある)。しかしそれは決してZを見放したわけではなくむしろ逆で、「より強い者と戦うことにより生きてくる」というZを終わらせない為である。
高木 優一(たかぎ ゆういち)
板金修理工場「ボディショップSUNDAY」社長。のちに「タカギボディサービス」に名称変更。また、相沢洸一のセリカXXのボディーワークをしたときの工場の名前は「タカギ板金」だった。かつて悪魔のZのボディーを作り上げた。天才的なボディーワークの技術を持っており、彼が手を入れたボディーは他とは全く違った仕上がりを見せる。ガッちゃん曰く、どんなバカやニブいヤツでもわかるらしい。車が好きで好きでたまらない性格をしており、精魂込めて直した車を粗末に扱うオーナーに絶望し、一時は自分では車を扱わないようにしていた。どんなに丁寧に車を走らせても、走らせることによって確実に車にダメージを与えてしまうことに対する感傷的な感情からか、運転免許を一度も取得していない。しかしアキオの情熱に負け、イシダとのバトルで燃えてしまった悪魔のZを蘇らせた。その後はブラックバードなどにも力を貸している。好きな飲み物はウーロン茶。モデルは実在の外車整備会社「クライスジーク(旧マルカツ)」の井上勝己。
山本 和彦(やまもと かずひこ) 声:志村知幸
「YM(ヤマモト)SPEED」代表。当初は「山本自動車」として登場しチューニングカーに対し否定的な考えを持ち、レイナのGT-R以外チューンを受け付けていなかったが、ケイのスープラを仕上げたのち本格的にチューニングを再開し、昔の「YM(ヤマモト)SPEED」に看板を戻す。温厚そうな外見から「地獄のチューナー」と呼ばれる北見に対し一見水と油のように思われがちであるが、機械をトコトン追い込んでゆく妥協が無い姿勢は共通しており、大田曰く、ちょっとやばいチューナー。一般道でも容赦無くアクセルを踏み込むことからもその片鱗を窺い知ることができる。実在のチューナー「RSヤマモト」の山本豊史氏がモデルとなったとされている。チューナーになる以前は某メーカーにて開発をしていたらしい。
大田 和夫(おおた かずお)
チューニング業界の2大ビッグの一角「スピードファクトリー RGO」の代表。元・暴走族でマサキとは古くからの知り合い(マサキが中坊のころに暴走族チーム「スペクター」で出会った、とのこと。当時はカリカリにチューンされた真っ赤なRX-3に乗っていた)。「何も判っていない客」や「ダサい客」を相手にするうちに車への情熱が失われてしまい、現場は山中にまかせきりにするようになっていたが、マサキに依頼され久しぶりに組んだFD3Sのエンジンチューンでは若いメカニックを唸らせた。ちなみに、「RGO」とは「Racing Gang Ota」の略称である。
山中(やまなか)
「スピードファクトリー RGO」のチーフメカニック兼現場責任者で通称ヤマ。理論派で大田曰く、サーキットの走行会ではラインをきっちりなぞって速い。マサキ編で大田がチューンしたFD3Sに同乗し、刺激を受ける。自ら打倒ZのためBCNR33型GT-Rを800馬力にまでチューニングするが、ブラックバードとのバトルに挑み、大破させてしまう。普段はクールで気の強い面ばかり見せているが、事故後様子を見に来たブラックバードの前では虚勢を張るも、入れ替わり車を引き取りにきた大田に対し、失ってしまった車への思いから思わず涙を見せた。また、敗れたときにブラックバードに対して「車が負けたんじゃない。乗り手の自分が未熟だっただけだ」と言い放つあたり、自尊心よりも誇りを重んずるタイプと思われる。マサキがまだRGOにいた頃に「この店で働きたい」と半ば押しかけで働き始めているのでRGO内では一番の古株と思われる。
富永 公 (とみなが こう)
「トミナガスピード」代表。ECUセッティングのスペシャリスト。エンジンを組ませても一流だが、「超一流ではない上に凝り性」なのでエンジンをヤメた。通称「ジェッティングの富永」。まだ燃料コントロールがコンピュータ制御ではなくてキャブレターだったころからその世界では有名な人物で、悪魔のZやブラックバードだけでなく、ほかの多くの車両のセッティングも手がけている。かつては城嶋の所属していたショップ「ゼロ」や、山下のZ32のECUも手がけていたようだ。またそういったデジタルな面だけではなく、哲学者然とした人間的な部分も多く見受けることができる。車のパワーよりもそれを操縦する人間の容量(キャパシティ)次第で速さが決まる走り屋の世界では、いなくてはならない重要人物のひとりである。
佐々木 元 (ささき がん)
「SS(スピードショップ)マッハ」のオーナー。「ガッちゃん」の愛称で親しまれている。お調子者で涙もろい。妻と子供二人(どちらも女の子)がいる。中学の卒業式さえこないでくれといわれたワルガキで、運転技術(過去に軽く10台は全損させている)やエンジンのチューニングセンスこそなかったが、独学で勉強したエアロは今では大手エアロメーカーにも模倣されるほど認められるまでになった。愛車はパープルに全塗装されたUCF10型セルシオ(かなり大きな修復歴アリと高木に見抜かれる)。
シゲ
マフラー作りの名人。大阪で「稲田製作所」を営んでいる(最近は専ら「近所の単車コゾー」の直管マフラーを作っている)。20年前の青山ゼロヨン全盛期に上京し、ハイトーンで乗り手に高揚感を与えるマフラーをつくることで有名になる。そのまま東京に住み着くが、地上げにあい、自堕落な生活を送った結果「あの音」を作り出すことができなくなってしまった。失意のうち大阪へ戻った後、10年の歳月を経て再び「あの音」を取り戻す。エイジのランエボや、ブラックバードの911ターボのマフラーを製作する。
大田 リカコ(おおた りかこ)
「スピードファクトリー RGO」代表 大田和夫の娘。大学生。バイト先のファミレスで偶然大阪より上京したエイジと知り合う。子供のころから機械いじりが大好きで、中学生のころガレージにあるエンジンをばらしては大田に怒られていたらしい。エイジのランエボのエンジンを組み直し、ナビシートに収まり悪魔のZに挑んだ。その後、ZのL28改ツインターボのオーバーホールを行った。アキオ、北見以外で唯一Zの心臓部に手を入れた人物。
林(はやし)
御殿場でガソリンスタンドを営む傍ら、プライベートでチューニングを行う、人呼んで「伝説のプライベーター」。特にロータリーエンジン車を得意としており、自嘲しながらも思い入れは深いものがある。仕上げた車はプライベートながらかなりのレベルであり、さまざまなステージで北見チューンのL型エンジン車と競い合っていた。城島の情熱に打たれ、対悪魔のZ用にFC3S(サバンナRX-7)を製作する。
後藤 元(ごとう げん)
「ガレージACE」代表。GT-Rに心酔しており、C1外回りで「GT-R殺し」と呼ばれていた友也のインテグラタイプRを自らデモカーのBNR34型GT-Rで撃墜する。その後転がり込んできた友也の走りの資質に興味を持ち、それ以降弟のようにかわいがる。友也が全損させてしまったGT-Rの保険金をショップ再建の資金とした為、新たなデモカー作りをアキオと友也に託した。「金属加工なら何でも出来る」ほど手先が器用。城島編にも端役で登場している。
山下(やました)
マコトのZ32型フェアレディZを組み上げた「山下ファクトリー」代表。人情に厚い性格で、インプレッサの売却に悩んでいたマコトを見かねて声を掛ける。若い頃からZ32チューンで名前を売っていたが、その苦労して作り上げたVG型エンジンを「幻のF1タービン」を組み挑んだ谷田部の最高速トライアルにてブローさせてしまった苦い経験を持つ。周りがZ32から離れる中、それ以降も頑くななこだわりを持ち続けており、チューニングに対して独自のポリシーがある。富永曰く、Z32だけしか速くできなかったオトコ。チューニングからの引退を決意し、自分のノウハウをすべてつぎ込んだZ32をマコトに託した。
朝倉 エリコ (あさくら えりこ)声:能登麻美子
悪魔のZの前オーナーの妹。再び走り出したZとアキオを見て、亡き兄の姿を重ねてしまう。島と一緒のところをよく目撃されるが恋仲であったかは不明。兄の不幸を断ち切る為、Zを海に沈めようとするが島に阻まれる。Z炎上の後、すべてを忘れるため海外へ留学する。
朝倉 晶夫 (あさくら あきお)声:関智一
故人。悪魔のZの前オーナーで、如何なる偶然かアキオと同姓同名。エリコとは兄妹だったが、血の繋がりはなかったらしい。島とは友人同士であり走り屋仲間でもあった。悪魔のZを手に入れてからはその魅力に取り付かれ、周囲を引き込むような過激な走りをするようになり、そのうちに事故を起こし19歳の若さでこの世を去ってしまった。
コウちゃん 声:勝杏里
本名は高橋功太(たかはし こうた)。自動車整備工場「高橋自動車」のオーナー。アキオから見れば面倒見のいい兄貴分である。2巻以降からはゲーム版を除き全然登場しない。愛車はサバンナRX-7(FC3S前期型)。
嶋田 るみ(しまだ るみ) 声:小林沙苗
アキオの高校の担任教師。悪魔のZに入れ込むアキオを優しく見守る。京都生まれで、興奮すると思わず京都弁が出てしまう。
原田(はらだ)
平本の職場の同僚メカニック。愛車は銀色のZ31型フェアレディZ(VG30ET)。愛車にすべてををつぎ込む為、給料の良い運送屋へ転職。その後、湾岸では名前の知れた存在となるが、「とびっきりの速さ」を求め、バランスを考えないチューニングの為、ブラックバードとの湾岸最高速バトルの際ブローさせてしまう。所属するチーム「EXCITING」のリーダーの金儲け主義への反発、平本のチューンの方向性、そして父親の言葉に「チューニングとは何か?」を悟っていく。平本の退職後、間を埋め「グリーンオート」に再就職した。
社長(本名は不明だが、平本編においては重要人物)
「グリーンオート」二代目社長。最初の車はサバンナロータリー(ウェーバーダウンドラ+直管)2T-Gメカチューンのセリカ(話の流れから北見チューンと思われる)にブチ抜かれてから北見の得意客。北見チューンのポルシェターボで3ヶ月意識不明になる程の大事故を起こし(このポルシェターボは高木の手により修復される)車を運転しなくなる。平本が「グリーンオート」をやめる際に、宮崎で整備工場を立ち上げる平本のためにBNR32型GT-Rを500万で買い取る。
マツ
平本の以前の走り屋仲間。母と共に鉄工所を営んでいる。平本が一度湾岸から去って同じく一線を引いたと思われるが、再び現れた平本と共にGT-Rを作り上げる。エキゾースト関係を担当。
マーミ
マサキのパートナー。少々きつ目だが容姿端麗のコンパニオンモデル。売れっ子モデルであるレイナとは仕事上の接点はないが、プライベートでは高校の2個上にあたる先輩。実家もレイナの実家の近所。(ということは小さい頃のアキオとご近所か?)。エピローグでマサキにFD3Sを買い与え、仕事も辞め、マサキの妻として共に生きてゆく決意をする。
相沢 洸一(あいざわ こういち)
故人。ケイの父親で、かつて「幻の最高速ランナー」と呼ばれた走り屋。北見他チューナー達にとって思い入れの深い人物。愛車は特徴的な銀色のセリカXXスープラ。15年前のある日、北見と別れた直後、一般道で飛び出してきた酔っ払いを避けて事故を起こし、急逝した。彼の死がケイを走りに駆り立てた一因となった。
竜也(たつや)
ケイが勤めていたホストクラブのNo.1で同僚。同時に、ケイにとっては父親・相沢洸一の面影の重なる人生の先輩でもある。走りの世界の人間ではないものの、隣に座ってケイに大事なことをいくつも気づかせた重要人物である。妻子持ちだが、仕事の関係上職場では内緒にしている。
村上 ミカ(むらかみ みか)
フリーライター。チューニング雑誌のプロダクションで編集をしていた時に知り合った黒木とかつて恋仲であったことがある。その後破局し、車の世界とも距離を置いていたが、本当の自分の気持ちを確かめるために再び黒木に接近する。
元木 康郎(もとき やすろう)
「SPEED TRIAL R200CLUB」のリーダー。経営するチューニングショップ「CCR」のフルチューンである赤いBCNR33型GT-Rを駆る。元々は谷田部最高速で名をはせたチューナーの集団であったが、自分達のショップの名を売るべく、首都高の「ハンパな伝説」を潰してゆく。はじめはレイナのGT-Rを「狩り」のターゲットにしていたが、途中ブラックバードと遭遇し、ターゲットを変更、帝塚と挟み込む作戦に出たがベイブリッジ上でクラッシュ。その後借金をしてBNR34型GT-Rを購入する。
帝塚 良一(てづか りょういち)
R200CLUBのメンバー。経営するチューニングショップ「JAPAN」のフルチューンである藍色のBCNR33型GT-Rを駆る。元木と共にブラックバードをクラッシュに追いやろうとしたが、ブラックバードのあまりのスピードに恐れをなしてしまい自分がクラッシュしてしまう。
園田 順(そのだ じゅん)
R200CLUBのメンバー。経営するチューニングショップ「JPP」のフルチューンである白いBCNR33型GT-Rを駆る。ブラックバードを追い込もうとしたが失敗に終わった元木より指令を受け、自滅覚悟のかぶせを行ったが、ブラックバードの華麗なかわしでクラッシュこそ無かったが、R200CLUBの狩りは完全失敗に終わった。また、ターゲットではないただ単にナマイキであったからと関係の無いFD3Sを潰したり、チーム作戦外行動を起こしてしまうこともしばしば。
三木 安彦(みき やすひこ)
R200CLUBのメンバー。チューニングショップ「Night On Racing」のオーナー。免停中で走りからは遠ざかっており、所有のGT-Rはローターが真っ赤に錆びていた。黒木には免許が戻ったら走り出すなどと嘯いていたものの、実際は経営破綻状態だったらしく、ある日突然夜逃げした。それでも黒木にとっては尊敬できる先輩に変わりはなく、しばしば彼の声を頭の中に響かせていた。
神谷 マキ(かみや まき)
エイジの異母の弟。エイジを実の兄のように慕っている。S14型シルビアからランエボVI(CP9A) に乗り換え環状エリアで名が知れるほどになったが、エイジから見ればまだまだ未熟。「どんな時でもクルマのサイズを頭に入れて走らせろ」というエイジの言葉を、最初は疎しく思っていたが、走り込むうちにその意味を理解しはじめる。また、東京からやってきた島の走りを見て、方法こそ違うが最終的に指し示すものはエイジと同じであることを感じ取る。
オキ
御殿場周辺をテリトリーとする箱根最速の走り屋。林が手がけたライトチューンのFD3Sは箱根に雑誌取材でやって来るプロをカモる程の速さであったが、アキオとZに完敗。「本物の走り」を知るためにアキオの駆るZEROのFC3Sと首都高で決着をつけるべくさらなるチューニングを施し挑む。しかし、「本物の走り」を間近で見たことで自分の走りのセンスのなさに気付く。
北原 今日子(きたはら きょうこ)
元外資系銀行融資課のエリートで後藤のACEを担当。友也とは同棲していた。キャリア指向であったが、後藤との出会いで「知ったコトにより見える世界」を知り、そして見えたことによって価値観がかわり、ACEへの転職を決意。銀行の融資引き上げを引き延ばし、さらに企画屋の品川を唸らせるほどの手腕を発揮する。後藤がパイプから削りだしたステンレス製のリングを薬指にはめたコトから後藤との婚約を決意したと思われる。
木村のとっつぁん(きむらのとっつぁん)
タービン専門のオーバーホール職人。「幻のF1タービン」とよばれるいわく付きのターボチャージャーを隠し持ち、悪魔のZにセットすることを心待ちにしていた。職人気質で、口は悪いが技術力は本物。昔は船舶関係の過給機を扱っていた。
悪魔のZとは、主人公朝倉アキオの乗るS30型フェアレディZのこと。ミッドナイトブルーで塗装されたその車は、まるで意思を持つかのようにまたくるおしく身をよじるように走り、主人公の手に渡るまでに何度もクラッシュを繰り返し、数々の死亡者や負傷者を出したことから「悪魔のZ」と伝説化した。
当初は選ばれた人しか乗れず、それ以外のが乗ると事故に遭うという呪われた車と言われていたが(事実アキオをはじめ初期のころは結構事故を起こしている)、最近では「クーラーがなくて暑い」などの弊害はあるものの、様々な人物が乗っている。
悪魔のZをチューニングしたのは、かつて地獄のチューナーとして、日本のチューニング界に名を轟かせた北見淳。悪魔のZは、北見の手によってL28型エンジンの排気量を3.1リッターにボアアップされ、ポルシェ・911ターボが世界最強であった頃に、更にツインターボ装着して対抗しようとした結果、後々の悪魔のZの原型が出来上がった。この当時から、出力600馬力、トルク80kg/mを叩き出す常識外れのモンスターであった。しかし、特別なパーツ(この場合、専用にハンドメイドされたワンオフパーツ)はクランクシャフトを除き一切使用されておらず、どれもこれも平凡な改造パーツを組み込んでいる。また、当初は悪魔のZは北見しか触れられない(非常に高い技術でチューニングされているため)とのことだったが、現在は大田の娘であるリカコが主に手を入れている。
悪魔のZが最も変貌を遂げているのは、主人公であるアキオの手に渡ってからである。物語序盤にトラックと絡む大事故を起こし、そのまま廃車になるところを、アキオと高木が修理したのを始めとして、様々な改造を施される。最新型スポーツカーや、クロームモリブデン鋼管パイプフレームにカーボンボディパネルを架装した島達也のポルシェ・911ターボに対抗するため、オイルの潤滑方式をドライサンプに変更してエンジンの搭載位置を下げたり、ルーフを切ってカーボン製ルーフを装着したり、アンダーパネルを組んだり、旧車のネックとなるコーナリング性能を上げる涙ぐましい努力がなされる。
ちなみにナンバープレートは、横浜33 て 53-68(アニメでは53-681)と3ナンバーである。つまり、公認取得済み。
ここでは作品中に登場した主役的車種と搭乗キャラクター名を記す
日産フェアレディZ
S30型
朝倉アキオ(悪魔のZ)
Z31型
原田(300ZX)
朝倉アキオ(200ZR?)
Z32型
山下、森下マコト
日産スカイラインGT-R
R32型
秋川レイナ
平本洸一
友也(ACEデモカー)
R33型
黒木隆之
R200CLUB(CCR 元木康郎、JAPAN 帝塚良一、JPP 園田順、Night On Racing 三木安彦)
山中(RGOデモカー)
R34型
山本和彦(YM SPEEDデモカーとして使用)
後藤元(ACEデモカー)
ポルシェ911(930ターボ・964ターボ3.6)
島達也(ブラックバード)
フェラーリテスタロッサ
イシダヨシアキ
マツダRX-7
FC3S
城島洸一
林(城島と同一車両)
コウちゃん(前期型)
FD3S
マサキ(RGOデモカーに搭乗)
オキ
トヨタスープラ
JZA80
相沢圭一郎(ケイ)
トヨタセルシオ
佐々木元(ガッちゃん) (スピードショップマッハのデモカーとして使用)
三菱ランサーエボリューション
CP9A(V GSR)
神谷エイジ
CP9A(VI RS)
神谷マキ
スバルインプレッサ
GC8
森下マコト
ホンダインテグラタイプR
DC2
友也
ホンダS2000
AP2
岸田ユウジ
「〜なのヨ」「〜ですから(笑)」など独特のせりふが印象的。
実在する走り屋チーム「MidNight」をモチーフにしているという話は有名で、悪魔のZの場合、同チーム所属の真紅のS130型フェアレディZをイメージしているとされる。このZは東京オートサロン2007で展示された。
そのS130ZのチューナーであるH氏が北見のモデルに、H氏と懇意にしていたT氏が富永のモデルになったのではないかとの噂もある。蛇足ではあるが、H氏はアメリカのトップチューナーの手によってチューニングされ輸入された時点で不動となっていたDe Tomaso Panteraのエンジンに手を入れ当時の最高速記録を叩き出したり、某雑誌編集者であった別のS130Zオーナー運転による同乗での試運転中に瀕死の重症を負う事故にあっていたり、漫画の内容とは別に知る人ぞ知る生ける伝説的な人物である。
また、ブラックバードは「MidNight」会長Y氏の930型のポルシェ・911(アズキ色)とRUFのイエローバードをイメージしているらしい。ちなみに、この930はRUFイエローバードの最高速記録347kmを上回る350kmを目標にポルシェワークスで500psまでチューニングされている。しかし、記録は302km地点でブローと言う結果に成ってしまい、再度ポルシェワークスで620psまでチューニングされたが、結局347kmを上回る事は無かった。これも、オートサロン2007で展示された。
作者は「洸一」という名前が好きなようで、3人もの登場人物に「洸一」という名前を使っている。
過去に何度かVシネマ化されたが、そのあまりの出来からファンの間では無かった事にされている。
ストーリー構成に自動車評論家の福野礼一郎が関っているという噂があった。
実際には楠との面識はないが、熱狂的なファンであることから、福野のクルマに対する思想が作中に色濃く反映されている。
湾岸ミッドナイトと自動車評論家、福野礼一郎との関連性
以下のように、福野がモチーフとなったであろう個所が散見される。また福野が執筆した東名レースを舞台とした小説「バンザイラン」には湾岸ミッドナイトの源流を見ることができる。
マサキの「暴走族上がりのブローカー」という経歴。
城嶋洸一の「イラストが上手く理論じゃ誰にも負けない自動車評論家」という設定。 ※ただし広告主に対する姿勢は福野と正反対。
パンテーラをチューニングし東名レースで名を馳せたゲイリー・アラン・光永と福野が最期に交わした(とされる)言葉と、相沢洸一と北見との最期の言葉、それを振り返っての述懐。
相沢洸一同様、福野もセリカXXをチューニングしていた。セリカXXに関する記事の中で、改造初期にポン付けターボでデトネーションを起し一発で再起不能になった経験と、何度も蘇る日産L型を面白おかしく比較している。
これまでに何度かレースゲーム化されている。
湾岸ミッドナイト(2001年、アーケード、ナムコ)
湾岸ミッドナイトR(2002年、アーケード、ナムコ)
湾岸ミッドナイト(2002年、プレイステーション2、元気)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE(2004年7月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE2(2005年4月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE3(2007年7月、アーケード、バンダイナムコゲームス)
湾岸ミッドナイト(2007年7月26日発売。プレイステーション3・元気 7,329円)
PLAYSTATION3用ゲーム「湾岸ミッドナイト」公式サイト
2007年6月22日、フルハイビジョン(1080p)画質のプロモーションビデオが「PLAYSTATION Store」にて配信された。
2007年7月26日〜2007年7月29日、推定販売数17,995本(エンターブレイン調べ)
湾岸ミッドナイト ポータブル(2007年9月27日発売予定。プレイステーションポータブル・元気 5,040円)
初期の3作品は、同じ首都高速道路を舞台とする「首都高バトル」シリーズ同様、壁や他車に接触したりライバルカーに一定距離以上離されると、画面上部に表示された「SPゲージ」が消費され、どちらかのSPが無くなった瞬間に決着がつくというルールが採用されている。そのため明確なゴールは設定されていない。ただし、ライバルカーとの接触でSPが0になることはない。また、制限時間も設定されていて、時間が無くなった場合はその瞬間に前に居た方が勝者になる(SPは無視される)。「MAXIMUM TUNE」シリーズの概要については同作品の項目を参照。
上記の全てのゲームでは、プレイ中に対戦しているキャラクターの表情と、原作から選択されたそのキャラクターの台詞がカットインされる。設定は原作と異なり、首都遷都によって必要価値が無くなった首都高速道路がレースサーキット場として扱われるというシチュエーションになっている。なお、MAXIMUM TUNEに入ってからもその設定は秘密裏に受け継がれている。その説明テロップは起動時のChihiroのロゴマークの後にのみ出てくるため、プレーヤーはあまりお目にかかれない。
アーケードの「湾岸ミッドナイト」では、デモ画面で特定の時間に特定のコースを選択すると時刻表示が赤色になる。この状態でゲームを開始すると悪魔のZをプレーヤーカーとして選択できるようになる。最高速、加速力、コーナリング性能全てに優れるが、一定時間が経過するとステアリングが勝手に左右に振られ始めるという特性をもつ。これは原作初期の「突如として制御不能に陥ることがある」という場面を再現したものと思われる。なお、ストーリーモードをクリアするとどのコースで何時に使用可能なのかがエンディングで表示される。これは筐体毎に異なる。
アーケードの「湾岸ミッドナイトR」では、デモ画面でステアリングを一定角度以上切ると、時刻表示が赤色になる。この状態でプレイを開始すると悪魔のZを含む各ライバルの車をプレイヤーカーとして選択する事が出来る。なお、この状態ではライバルの車でない通常の車は選択できないので注意。
プレイステーション3用「湾岸ミッドナイト」は、「PLAYSTATION Network」に対応しており、全国のプレイヤーと熱いバトルをすることが可能。
スカパー!のパーフェクト・チョイスにて2007年6月15日から2話毎のペイ・パー・ビュー放送がされている、またアニマックスにおいても2007年6月9日、6月10日に先行放送として1話のみが放送された。主要スタッフは頭文字D Fourth Stageと同じスタッフが起用される。また、ワイルドスピードX3のDVDでアニメ化についての告知がされていた。
朝倉アキオ:小栗旬
秋川零奈:すほうれいこ
島達也:三木眞一郎
湾岸ミッドナイト各話の動画ページ
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