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『肩ごしの恋人』(かたごしのこいびと)は、日本の女性小説家・唯川恵の長編恋愛小説。また、これを原作としたテレビドラマ及び実写映画。通称「カタコイ」。

『シュガーコート』のタイトルで、文芸誌『鳩よ!』に1999年4月号から2000年11月まで連載され、2001年9月に単行本としてマガジンハウスより発行された。恋愛にのめりこむことができないOLと、恋に翻弄されつづけるOLの幼馴染の女性が、結婚・不倫・離婚・就職・妊娠など現実に直面しながら、女性としての幸せを見つけていく物語。現代社会に生きる女性達をリアルに描き、女性だけでなく、男性からも共感を得ている。

第126回(2001年下半期)直木賞(直木三十五賞)受賞作。

多種多様な女性の価値観が注目される中、2007年夏季にはTBS系列でテレビドラマ化される。なお、この回の直木賞受賞作では先に山本一力の『あかね空』が映画化されている。

また、韓国で同作品を原作とした映画が撮影された。日本では2007年に公開される予定。主演はイ・ミヨン、イ・テラン。

この作品のタイトルは、「『恋愛』を正面に見据えた生き方より、自分が目指す目標に向かって突き進んで生きていく中で、気が付くと肩ごしに恋人が見える生き方の方が幸せになれる」という意味がこめられている。(肩ごしの恋人 ドラマサイトより)

親友である室野(旧姓・青木)るり子の3回目の結婚式に出席した早坂萌は、式で出会った海老嫌いの男・柿崎祐介と関係を持つ。彼は新婚ほやほやであったが、萌はのめり込まない程度につき合うようになる。また、仕事の残業中に知り合ったバイトの青年・秋山崇と食事をともにした日、彼が家に戻ることを拒み、萌は崇を家に引き入れ、一夜を過ごしてしまう。一方、るり子は順調に新婚生活を送っているかに見えたが、結婚した途端に夫・室野信之とのセックスに興味がなくなり、崇を自分の家に連れこんで遊んでいたりなどしていた。

そして二人に事件が起きる。萌は自分が勤めている会社で新しい部門の責任者に任命されるのだが、それは自分が最も嫌っていた製品の担当であった。自分の描いた夢と現実との差を痛感した萌は会社を辞めてしまう。一方、るり子は信之の浮気現場を目撃。問い詰めると信之は謝罪したのだが、後日るり子は相手の女性に呼び出され、「付き合ってきたのは向こう。20年の流行顔で総務部のおばさんに受けるルックスだし、私からは付き合わない」と馬鹿にされてしまう。怒ったるり子は家を飛び出し、萌のマンションに押しかける。さらに、崇はるり子の元を離れたあと、野宿をしたり、果てはゲイバーでバイトをしようとしたりするなどして家に戻る気配がまったくない。萌はしぶしぶながら、二人をマンションに泊めてしまう。

かくして、萌とるり子、それに崇の共同生活が始まっていくのだった。

テレビドラマ

TBS系で2007年7月5日から9月6日まで毎週木曜日の22:00〜22:54(JST、初回は5分拡大し〜22:59)に放映。初回のみ前の番組「地獄の沙汰もヨメ次第」からクロスプログラムと番宣をはさみ、ステーションブレイクなしでスタートした。全9回。ハイビジョン制作。字幕連動データ放送。キャッチコピーは『オンナの幸せより、ワタシの幸せ』。

キャスト

レギュラー出演
早坂萌:米倉涼子
室野るり子:高岡早紀
室野信之:永井大
文ちゃん:池内博之
秋山崇:佐野和真
奈々子:渋谷飛鳥
山下エリ:三津谷葉子
柿崎千佳:中山恵(Vol.2〜)
松下美樹:加藤美佳(〜Vol.3)
リョウ:要潤
柿崎祐介:田辺誠一
高野逸子:若村麻由美(〜Vol.3)
ゲスト
結婚式場のバーテン:安住紳一郎(TBSアナウンサー)(Vol.1)
光岡恭子(みつおか・きょうこ):夏木マリ(Vol.4)
設定年齢41歳。萌が派遣された冷凍食品会社の女性社員。お局的な存在で男に媚を売る。派遣社員に厳しく何人も泣かせてやめさせた経歴を持つが・・・。
早坂幸子(はやさか・さちこ):田島令子(Vol.5)
設定年齢59歳。萌の実母。
秋山志保(あきやま・しほ):七瀬なつみ(Vol.6〜)
崇の実母。
橘律子(たちばな・りつこ):ふせえり(Vol.7)
設定年齢51歳。るり子の離婚問題を3回も担当することになった離婚専門の弁護士。
岩本正男(いわもと・まさお):山口良一(Vol.7)
設定年齢55歳。萌の派遣先で勤めている社員。一見まじめに見えるが、萌にセクハラをしようとする。
秋山憲太郎(あきやま・けんたろう):山下真司(Vol.8)
崇の義理の父。崇とは馬が合っていなかった。

原作からの変更点
原作での萌、るり子の年齢は27歳だが、ドラマでは連載当時から変化した現代への対応と演者の年齢に合わせ、30歳に変更された。このため、二人の付き合いは25年になる。
崇、信之、リョウの一人称が「俺」。(原作では「僕」)
萌が学生時代のカレーパンの話をしたのが結婚式直前。(原作ではバカンス中、るり子が国際電話で萌のオフィスにかけてきたとき)
萌は初対面時から柿崎の名前を知っていた。(原作では名前を聞いていない)
結婚式にエリが出席している。(原作では浮気現場を目撃したときに初めて見かけた)
萌と柿崎がバー「キッチュ」を訪ねたのが出会った当日。(原作では萌が会社を辞めたあと)
萌が崇に商品である下着の詰め方をレクチャーしている。(原作ではそのバイトを雇っていたことを知らなかった)
美樹のチェスト注文ミスを注意したのが昼食後。(原作では美樹が帰る前)
原作では居酒屋で、崇が18歳であることを知りながらビールやチューハイを注文していた。ドラマではさすがに未成年であることに気づき、ウーロン茶にしている。
崇を連れ込んだ萌の部屋にるり子が訪れたのが朝。(原作では夕方)
萌が高野課長からアダルト部門の担当を打診されたからやめるまでに間がある。(原作では切り出されたその場で辞める決意をした)
るり子が信之の浮気現場を目撃したのが銀座の街中。(原作では「いぬたま」近くのレストラン)
萌が会社を辞めることを最初に伝えたのが柿崎。(原作ではるり子がバラした)
萌が信之の浮気を聞いたのが、るり子がエリに出会う前(原作ではるり子がエリに言いまくられ家を飛び出した後)
文ちゃんが切り出した「バラの花をほしがる女」の話は原作では萌がしている。また、ドラマでの萌の回答は原作では柿崎が、るり子とリョウの答えは原作では文ちゃんと出題した萌が答えたもの。ドラマではリョウとるり子が似ていることを表すエピソードのために使われているが、原作では文ちゃんが柿崎を愛していることを感づいた萌が、男と女のどちらの気持ちで好いているかを知るために聞いている。
原作で登場しているるり子の家族がドラマでは登場しない。反対に原作で登場しない萌の母親、崇の父親が出てくる。
萌がゲイ雑誌専門の本屋で働く前に、派遣の仕事をしている。
大学時代に萌が受けたレイプについて、その気のない(好きでなかった)相手にされている。(原作では反対で、るり子にも紹介したほど好きだった相手)

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